歯科用
プラークの外用
グルコン酸クロルヘキシジン
日本では原液を希釈しまして、欧米で使われている100倍近い低濃度での使用が指示されていますので、その効果のほどがどれほどあるのかは少し疑問があるところです。
塩化セチルピリジニウム
0.05%や0.075%の濃度での洗口で口臭抑制効果が報告されています。
※ 医薬部外品洗口液の承認基準として、最高濃度のcpc(塩化セチルピリジニウム)を0.05%
プラークの中用
ポピドンヨード
口腔細菌全般に対して強い殺菌作用を示します。
稀にこの薬剤にアレルギーのある方がおられますので注意が必要です。
色や匂いに抵抗なければ良い薬剤だと思います。
頻繁に使用すると歯に色がつくことがありますが、歯医者でのクリーニング等で除去は可能です。
エッセンシャルオイル
植物に含まれる有機化合物で、フェノールを主成分とする複数の天然由来成分を含みます。
殺菌作用の他に抗炎症作用もあります。
浅田飴
浅田飴うがい薬W 80ml [第3類医薬品 うがい薬]
●成分・分量(100mL中)
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 0.5g
セチルピリジニウム塩化物水和物 1.25g
●添加物:グリチルリチン酸2K、l-メントール、クエン酸Na、クエン酸、リン酸水素Na、エタノール、グリセリン
浅田飴AZうがい薬 100ml [第3類医薬品 うがい薬]
●成分・分量(100mL中)
アズレンスルホン酸ナトリウム 0.5g
●添加物:グリセリン、l-メントール、エタノール、クエン酸ナトリウム
殺菌効果はないのですが、消炎効果ですとか、アズレンには粘膜上皮の形成を促進する作用があります。
健栄製薬
アズレンCPC 120ml [第3類医薬品 うがい薬]
●成分分量(100mL中)
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 0.5g
セチルピリジニウム塩化物水和物 1.25g
●添加物
l-メントール、エタノール、リン酸水素ナトリウム水和物、pH調節剤
のどすっきりうがい薬CP ピーチ味 300mL [指定医薬部外品]
成分分量 100mL中
添加物:ℓ-メントール、サッカリンナトリウム水和物、エタノール、プロピレングリコール、香料
ケンエー うがい薬 CP ミント味 300mL [殺菌・消毒剤]
成分分量
・有効成分:100mL中
セチルピリジニウム塩化物水和物0.25g、グリチルリチン酸二カリウム0.25g
含有添加物:l-メントール、ハッカ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、サッカリンナトリウム水和物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、エタノール、香料
健栄うがい薬 50ml [第3類医薬品 うがい薬]
●成分分量(1mL中)
成分/分量/内訳:ポビドンヨード/70mg/(有効ヨウ素7mg)
●添加物:エタノール、l-メントール、サッカリンNa、香料
本剤の使用により、銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがあります
含嗽薬というのは、
抗菌成分を含んでいるものなどは特に、長く漫然と使っていますと、菌交代現象という問題が起きてきます。
口腔の粘膜というのは、腸の粘膜と同じく、通常は常在菌で保護されているわけですから、こういう薬を長期にわたって使いますと、菌交代現象が起こるという問題点があります。
特にイソジンガーグルは、ポビドンヨードが主成分です。
これは甲状腺に影響を及ぼしまして、まれですけれども、甲状腺機能障害を起こす方もいらっしゃいますので、甲状腺に問題のある方にはイソジンガーグルは控えられたほうが無難かなと思います。
そのほかのものにしても、様々な問題が出てきますので、使用目的があって、それが含嗽をすることによって達成されましたら、その時点でやめていただいたほうがいいと思います。
漫然と使用するというのが一番問題で、どの含嗽薬を使うにしても、適応を見極めて、短期的に使用するべきものであるということを知っておいていただきたいと思います。
特に炎症を起こしているとか、感染があるとかいうことがなければ、通常は水でしっかりうがいするのがいいかと思います。
参考サイト
うがい薬の使い分けについて
https://yamanouchi-dc.com/column/tooth-004-2/